適応障害
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適応障害

適応障害とは、どんな病気ですか?

 誰にでも社会生活上のストレスによって、不安、落ち込み、時には憂うつになった経験はあると思います。適応障害とは、これらの社会生活上のストレスに対する反応が、多くの方が感じられる以上に強く現われ、仕事上、学業上、家庭内の生活が著しく障害された状態をいいます。その背景には、周囲のサポートが得られにくい状況、本人の精神的な弱点、環境と本人の適応力のミスマッチなどが関与していると考えられています。

適応障害ではどのような症状がみられますか?

 適応障害の症状は、発生したストレスに対する正常な反応の延長線上にあるものです。そのため、その時点での患者さんのストレスの大きさ、環境状態、さらには患者さんの性格およびストレス対処能力などによって、起こり得る症状は様々です。一般的には、不安症状、うつ症状、身体症状などを認めます。

適応障害によるうつ症状とうつ病によるうつ症状の違いは?

 適応障害によるうつ症状は、ストレス後に早く出現し、ストレスが消失すれば速やかに症状が軽減するのが通常です。一方でうつ病によるうつ症状は、問題となっていた出来事が解決しても、しばらくは憂うつ気分が持続します。また、うつ病によるうつ症状は、辛いストレスが数ヶ月続きホッと落ち着いた頃に出現することもありますし、日内変動などの特徴的な症状を伴います。

適応障害のきっかけとしてはどのようなものがありますか?

 適応障害の原因となる主なストレスは、仕事、家庭、恋愛、学校、病気などがあります。仕事については、上司など職場の人間関係、異動による仕事内容や環境の変化、仕事量の多さや責任の重さなどがあり、家庭については、夫婦の不仲、育児や教育の問題、引越し、経済的問題などがあり、他にも結婚問題、失恋、転校、いじめ、受験の失敗、慢性疾患、癌治療などさまざまなものがあります。

適応障害を疑ったらどうしたらよいのですか?

早期に適切な対処および治療を受ければ、多くの患者様は回復すると考えられています。しかしながら、適応障害が遷延化してしまう方、適応障害からうつ病など他の精神障害に発展してしまう方もいます。
 ストレスを強く感じたら、ストレス状況を回避する前に、できるだけ早期に周囲に相談したり、支援を求めたり、その状況に早く適応できる環境を整えていくことが重要です。しかし、自身での対応が困難、支援を得られにくい状況、判断に迷う場合は心療内科や精神科の専門医を受診されることをおすすめします。

適応障害にはどのような治療がありますか?

適応障害の治療は、患者さんができるだけストレス状況を回避せず、主体的にストレスに適応できるようにサポートをすることが目標になってきます。対話の中から、適応障害を引き起こしているストレス要因、ストレスレベル、サポート環境、その時点での患者さんのストレス耐性を評価したうえで、適応なサポートを検討していきます。
 ストレスへの適応を促す主な方法としては

  • ①周囲のサポートを調整する。
  • ②ストレスを軽減する。
  • ③ストレス耐性を上げるなどがあります。

 ③の本人のストレス耐性を上げることが、最も理想的な方法ですが、それを取得するには時間を要すること、また心身の不調を抱えた状態ではストレス耐性を上げることは現実的でないため、最も身近で適切な方法は、①周囲のサポートを調整していくことです。
 周囲のサポートとは、人と話をしたり聞いたりして問題点を整理することで、ストレスを軽減し、主体性を保ちながらストレスへの対処方法を身に付けていくことです。
 ②ストレスを軽減するは、最も速効性があることから多用されますが、休職など極端にストレスを軽減させる場合には注意が必要です。休職が結果として、ストレスへの適応力を低下させ、症状を遷延させる原因にもなり得るからです。多くの場合ストレスは持続性で、回避し続けることはできません。ストレスが回避されると一時的に強い安堵感が得られますが、反面ストレスに再度直面する恐怖が強まり、主体的にストレスに対処することが困難となることも起こり得るからです。しかし、現状ではどうしても適応できない場合は、いずれはストレスに直面することになること、休職期間にストレスへの対処方法や生活習慣の見直しをする必要があることを説明して、患者さんの主体性を保ちながら治療を進めていきます。

 薬物療法については、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などが使用されますが、対症療法としての位置づけです。しかし、対症療法であっても心身の不調が改善しない場合は、周囲のサポートを調整する能力やストレス対処能力を体得するなどの本質的な問題解決にたどり着けません。そのためまずは薬剤によって症状を楽にして、気持ちにゆとりを持てるようになってから、精神療法などによって患者さん自身で徐々に本質的な課題に向き合っていくトレーニングします。そうすることで、多少の症状があっても、症状に執着しないようになります。そのため、薬物療法も有効な治療方法のひとつと考えます。

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